女ひとり旅の初心者が世界一周するバックパッカーになった方法【5つのステップ】
はじめまして。ひとり旅歴7年の石山はると申します。
この記事にたどり着いた方は、
女ひとりで世界一周をしてみたいけど、不安で一歩踏み出せない。
世界一周の方法が分からない。どうすればいい?
というような悩みをお持ちかもしれません。
こちらの記事では、飛行機はおろか新幹線もひとりで乗ったことがないような地方出身の女子大生だった私が、どのような過程を経てひとりで世界一周を果たしたのか、そのロードマップをまとめています。ぜひ最後までご覧ください!
ステップ0.旅自体を好きになる
バックパッカーという存在を知る
地方出身の私は、大学進学のために東京に来ました。東京の子たちは本当に色々な経験をしている人が多くて、そこで初めて「バックパッカーとして世界を旅している人たちがいる」ということを知りました。
でも、周りはお金持ちが多かった(と思っていた)し、帰国子女のような人も実際多かったので、とても楽しそうだけれどこんな私には無縁だなと思っていました。
初めて海外旅行に行く
国内旅行をしたり、『深夜特急』といったバックパッカーのバイブルを読んだりする中で、どんどん海外への興味が増していきます。
そんな中調べると、数万円で海外旅行に行けることを知りました!(今まで数十万円の世界だと思っていた)。
初めての海外旅行は、友人と一緒のパッケージツアーでしたが、知らない場所や文化に触れることにドハマり(とにかく刺激を求めるタイプ)。これはバックパッカーも楽しめるのではと思うようになりました。
ステップ1.京都で1泊2日初めての国内女ひとり旅をしてみる
とはいえ小心者でビビりな私。いきなり海外にひとり旅をできるわけもなく、初めてのひとり旅は中学と高校の修学旅行で行ったことのある京都に行くことにしました。
ひとりで京都を観光
初めてひとりで観光というものをしてみて、自分はひとりの時間を楽しめる人間の部類にあるんだなということが分かりました。
もちろん時折さみしさが顔を出してくるのだが、人に気を使わずに行きたいところに行けるのはノーストレスで楽しいことに気づきました。
初めてのゲストハウスを体験
「バックパッカーといったらゲストハウスだろ!」という謎の意気込みから、京都では初めてゲストハウスに泊まることになります。
正直知らない人と一緒の空間を共有するのはいやだなという気持ちと、そろそろ人と話したいぞという気持ちがせめぎあっていました。
結果的に、ゲストハウスに泊まれない人間ではないことが分かりました。知らない人の旅の経験や人生談を聞くのは楽しかったし、ベッドが同じ部屋にあっても寝れました。それに、とにかく安いのが魅力的でした。
ステップ2.女ひとりで国際線に乗ってみる
そんなこんなでだんだん女ひとりでも海外に行けそうな気分になってきました。だけど、やっぱりひとりで海外バックパッカーなんて、そんな勇気はでませんでした。
現地集合の団体ツアーに参加
まずはひとりで国境を越えれるようになろう!ということで、現地集合の団体ツアーに参加することにしました。具体的には、フィリピンセブ島でのボランティアツアーです。
航空券は自分で取得して、現地の空港までは自力で行くけれど、そこからは現地のコーディネーターがすべて手配してくれるというタイプ。
「ひとりで海外に行った」という自信にはなるし、ツアーの合間にひとりで街歩きを体験してみて、ひとり旅の疑似体験をすることができました。
なにより、ひとりでの飛行機内でのCAさんとのコミュニケーションと入国審査という二つの鬼門を超えられたのは大きかった(笑)。
ステップ3.上海・南京で3泊4日初めての海外女ひとり旅をしてみる
このころには、「国内ならひとりでどこにでも行けるぞ~」という気分になっていました。そこで、ついに初めての海外ひとりバックパッカー旅を決意。
行き先は、中国は上海と南京。上海を拠点に、新幹線を使って日帰りで南京にも行くことにしました。航空券はスカイスキャナーなどの航空券比較サイトで最安値のものを購入し、ゲストハウスはブッキングドットコムやExpediaなどを利用して予約しました。
インターネット環境なしのひとり旅
よくバックパッカーが持っている登山に使うような大きなリュックは持っていなかったので、37リットルほどの比較的小さなリュックに荷物を詰め込みました。
この時なんと、海外用simカードもモバイルWi-Fiも何も準備せず、インターネット環境なしに出発してしまいました。ホテルのWi-Fiと事前情報だけを頼りに観光しましたが、夜の上海で道に迷った時はインターネット環境の大切さを知りました。
はじめての外国人の友達ができた
宿泊したゲストハウスはひとり旅が多く、欧米系からアジア系、東南アジア系まで様々な人種の若者がいました。
人見知りな私ですが、ひとりだけ仲良くなった中国人の女の子がいて、一緒に上海を観光したのがとてもいい思い出です。
あちらから話しかけてくれたことでできた縁だったのですが、勝手な自信がつきました(笑)
ステップ4.友達とふたりで2週間ヨーロッパをバックパッカーとして周遊
2週間を超える長期の旅行をしたことがなかった私。でもいきなりひとりで挑戦する勇気はなかったので、まずは友達とふたりでヨーロッパを2週間周遊することになりました。
バックパックやsimカードの選定から始めた
2週間でヨーロッパを周遊するため、さすがにちゃんとしたバックパックが必要になるだろうということで、意を決して少し高価なバックパックを購入(スーツケースのゴロゴロに早変わりする優れモノ)。
今度はインターネット環境を獲得するために、ヨーロッパ各国で使用できるsimカードも購入しました。simロック解除の概念も初めて知ったし、simカードの交換も初めてだったため、本当につながるのか半信半疑でした。
夜行列車で知らないおじさんと乾杯
今回は全旅程の宿を事前に予約しないという旅のスタイルに挑戦してみました。結果的に3カ国8都市を周遊し、名前も知らないような、でもとても素敵なイタリアの田舎街に出会えたことが特に印象に残っています。
北京乗り換えの日本からローマへの飛行機が北京で欠航したり、夜行列車で知らないおじさんにワインをもらって乾杯したり、ホテルで下着を洗濯したり、長期間ならではの旅のおもしろさを知りました。
ステップ5.世界一周女ひとり旅に出発!
大学4年の冬、ついにひとりで世界一周に出ることを決意します。といっても春休みの期間しかなかったので、およそ2か月半の弾丸世界一周です。
旅程は、ロシアのウラジオストク(ほぼ北海道)からシベリア鉄道で大陸を横断し、モスクワやポーランドのクラクフ・ワルシャワ、マルタ、ニューヨーク(友人ひとりと合流!)、ペルー、ボリビア、チリにすることにしました。
シベリア鉄道で大陸を横断
出発前日は行きたくなさすぎるし、怖いしで、とても憂鬱だったのを覚えています。7泊8日間ずっと寝台列車にいるというシベリア鉄道からスタートした旅でしたが、実際に冬のヨーロッパは寒すぎてさみしかったです。
でも、英語の通じない車掌とのボディーランゲージでの会話とか、ロシア人の家族に混ざった電車旅とか、「スパシーバ(ありがとう)」と言った時の食堂のおばちゃんの笑顔とか、マルタで一緒に観光をしてくれた夫婦とか、寒いポーランドで宿まで送ってくれたお姉さんとか・・・。人との会話や触れ合いっていいなって、初めて心から思う瞬間がいっぱいありました。
アジア人を自覚
余談ですが、特にヨーロッパやアメリカでは、アジア人であるということをよく自覚しました。ロシアの空港では中国人の女性にスーツケースを見ててくれと頼まれたり(これ今から思うと危険)、オシフィエンチムでは「タイに行ったことあるのよ」と話しかけられたり。そしてアジア人がほとんどいないロシアで中国人にあった時、本当にほっとしている自分がいて、こんな感情があったんだと驚いたのを覚えています。
まとめ 怖がりにはいきなり海外ひとり旅は厳しかった
女ひとりで世界一周をできるようになるまでの道のりを書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。
世界一周とかバックパッカーとか、あこがれるなあと思い、旅ブログをあさっていた大学生のあの頃。「初めてだけどいきなりひとりで海外行ってきました!」のような記事を見て、私には無理だなあと思っていました。
でも、少しずつでもいいので旅のスタイルを変えて挑戦してみると、いつの間にかもしかしたら私にも行けるかもという気分になってきました。
私のような怖がりな人ばかりではないかもしれませんが、悩んでいるみなさんの背中を押せたらうれしいです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!