女ひとり旅におすすめな鹿児島の離島5選【東京から日帰りも】奄美群島だけじゃない!
鹿児島県は、離島に住んでいる人の数が約15万人で、人が住んでいる離島はなんと28こ!鹿児島市からフェリーで約30分ほどで行ける島から、約17時間もかかる島まであり、それぞれの島に独特の文化や美しい自然が残っているんです。
鹿児島の離島の魅力は、真っ青な海やおいしい郷土料理だけではありません。大自然の中の温泉や離島ならではの歴史、黒糖焼酎の文化など、知れば知るほどひとり旅をしたくなってきますね。いざ鹿児島の離島で女ひとり旅をしたい!となると、
- 離島へのアクセスはどうすればいいの?
- 女ひとり旅だとどの島がいいんだろう?
- 離島では何をすればいいの?
といった疑問が浮かぶかもしれません。私も実際に鹿児島の離島をひとり旅したことがあります。その時の経験から、「行ってよかった島」と「今度いくならこの島!」という視点で、女ひとり旅におすすめの離島をご紹介していきたいと思います。
鹿児島の離島へのアクセス手段は飛行機だけじゃない
東京から飛行機の直行便で行ける鹿児島の離島は限られています。
そのため、鹿児島の離島へのアクセス方法は、この4つになります。
- 東京から飛行機
- 鹿児島空港から飛行機
- 鹿児島港からフェリー/高速船
- 沖縄の那覇港からフェリー/高速船
飛行機でいくもよし、フェリーでの旅やアイランドホッピングができるのも、鹿児島の離島旅の魅力です。
「行きはフェリーでゆっくり、帰りは飛行機で」や「島から島にフェリーで移動」など、様々な旅程の組み合わせが考えられて、楽しいです。
鹿児島の女ひとり旅は離島巡りが楽しい
一つひとつの離島にはそれぞれの魅力がありますし、せっかくフェリーが運行しているので、時間があればアイランドホッピングをするのがおすすめです!
これらには大小様々な離島があるので、日帰り観光もできる離島と、泊まってみたい離島に分けて紹介していきたいと思います!
1.屋久島
鹿児島空港から35分!世界自然遺産の屋久島で癒される
屋久島は日本で初めて世界自然遺産に登録された場所です!約40種類の植物の固有種・固有亜種が分布している世界で唯一の島で、豊かな自然がいっぱい。鹿児島空港から飛行機で約35分で行けるので日帰り観光も可能です。
屋久島での女ひとり旅の過ごし方は?
落差60m!千尋の滝
千尋の滝は屋久島を一周している大きな道路からも近く、アクセスもしやすいですが、屋久島らしい壮大な自然を見ることができるためおすすめです。落差60mの滝を見て、マイナスイオンを感じたいですね。
いなか浜でぼんやり
北太平洋で最もアカウミガメの上陸産卵数が多い浜として有名な、いなか浜。白い砂浜とコバルトブルーの海を見ながら、ただただぼーっとしたいです。
縄文杉を見に!トレッキング
屋久島といったら縄文杉!ただ、縄文杉を見に行くためには、けっこうな労力がかかります。ルートにもよりますが、往復22キロで約10時間のトレッキングになるため、初めて行く場合はガイドと一緒に行った方が無難かもしれません。
地魚を食べる
屋久島近海では飛び魚がとれるそうで、飛び魚の一夜干しや飛び魚のすり身なんかが買えます。トビウオ料理と焼酎で一杯やるのも最高ですね。
【位置】鹿児島市から南へ約135km
【面積】504.88km2
【アクセス】鹿児島空港から飛行機で約35分 / 鹿児島港からジェットフォイルで約2時間5分
【観光手段】車やバス
2.奄美大島
奄美大島は東京から日帰りの女ひとり旅も可能
奄美大島は東京の成田空港や羽田空港から直行便が就航しています。およそ2時間10分ほどで到着するため、忙しい方でも頑張れば日帰り観光もすることができます。
「もう無理だ!海を見ないと生きていけない!」というようなタイミングがあったら、奄美大島を選択肢にいれたいな~。
奄美大島は鹿児島の離島の中でも安い料金で行ける
鹿児島の離島は、東京から直行便がでているところがほとんどありません。なので、必然的に鹿児島市まで飛行機で行き、そこから飛行機に乗り継ぐか、フェリーに乗り継ぐことになります。
時間もお金もかかるんですよね…。
ですが、奄美大島は東京からの直行便も出ている上に、格安航空券(LCC)のPeachが就航しています。日程にもよりますが、安い時だと片道約4,000円から行くことができます。素晴らしい!
奄美大島での女ひとり旅の過ごし方は?
こちらの記事で奄美大島に2泊3日でひとり旅したときのことを詳しく書いています~!
奄美ブルーを見に行こう
「奄美ブルー」と呼ばれるくらい奄美大島の海の色は美しく、綺麗なビーチがたくさんあります。ビーチで海水浴をするもよし、ウミガメに会いにシュノーケリングをするもよし、奄美ブルーを眺めてぼんやりするのもよしです。
シュノーケリングで魚たちと泳ぐ
奄美大島はシュノーケリングスポットが多く、特にビーチからそれほど距離が離れていなくてもアクセスできる場所もあるんです。
ダイビングが苦手な初心者の私でも、たくさんの魚たちと泳ぐことができて最高でした!
鶏飯(けいはん)を食べる
奄美大島の郷土料理といったら、やっぱり鶏飯!ご飯の上に、ほぐした鶏肉や錦糸卵、椎茸、パパイヤ漬けなどがのっかっており、アツアツの鶏出汁スープをかけて食べる料理です。ホテルの朝食バイキングにもあるくらいメジャーな郷土料理なので、一度は食べたいですね。ちなみに、「鶏飯ラーメン」なるものもあるそうですよ。
【位置】鹿児島市から南へ約380km
【面積】461.0km
【アクセス】鹿児島空港から飛行機で約55分 / 成田空港から飛行機で約2時間10分 / 鹿児島港からフェリーで約11時間
【観光手段】車やバス
3.種子島
種子島は鹿児島港から95分で行ける離島
鹿児島には有人島が28こありますが、島々は南北にながーく点在しているため、鹿児島港から日帰りで観光できる島は限られてしまいます。
鹿児島市に観光に来たけれど、ついでに離島もいってみたい…
そんな時には種子島がおすすめです!種子島は鹿児島港からジェットフォイルに乗れば95分で到着するので、日帰りのひとり旅もできちゃう数少ない離島なんです。
種子島での女ひとり旅の過ごし方は?
国産火縄銃発祥の島!鉄砲の音を聞く
日本で初めて鉄砲が伝わった島は種子島って、そういえばいつかの歴史の授業で習いました。そんな種子島では「鉄砲館」という博物館で島と鉄砲の歴史を知ることができます。さらに、「種子島火縄銃保存会」という方々が火縄銃を使った伝統武術を守っており、毎年夏に行われる種子島鉄砲まつりでは、保存会の皆さんによる火縄銃の試射が見られるそう。
迫力満点な火縄銃の試射、ぜひ見てみたいです!!
日本最大級のロケット宇宙センターで巨大なロケットに圧倒される
種子島といったら、種子島宇宙センター!無料で施設案内のバスツアーが行われていて、大型ロケットの発射場や、H-IIロケット7号機の実物をはじめとしたロケットの部品、総合司令塔(映画やドラマに出てきそうなやつ)などを見学できるそうです。また、島内にはロケットの打ち上げの指定見学場が4か所あるので、狙っていけばロケットの打ち上げも見れてしまいます!宇宙のロマン!
【位置】鹿児島市から南へ約115km
【面積】445.02km2
【アクセス】鹿児島空港から飛行機で約35分 / 鹿児島港からジェットフォイルで約1時間35分
【観光手段】車やバス
4.徳之島
観光色が弱く素朴な島の暮らしを楽しめる徳之島
徳之島は2021年7月に世界自然遺産に登録されましたが、まだまだ観光開発は進んでおらず、豊かな自然と素朴な島の暮らしを楽しめます。世界自然遺産登録が追い風になってここからホテルなどの開発が進むかもしれませんので、素朴な徳之島を味わいたいなら今がチャンスかもしれません。
フェリーでの船旅も徳之島への旅の魅力のひとつ
徳之島へ行くためには、鹿児島空港から飛行機で行く方法もありますが、フェリーの長距離便を利用するのがおすすめです。約15時間20分かけていくため、あこがれの船室に宿泊することができます!船内には食堂もあり、乗客がオリオンビール片手に盛り上がっていますよ。
徳之島での女ひとり旅の過ごし方は?
私が2021年にひとり旅で行ったときは、女ひとり旅が珍しかったのか、たくさんの住民の方が話かけてくれて、中には観光案内をしてくれた方もいました。フレンドリーなみなさん。
日本最南端?の離島にある店名サウナに入る
徳之島一の繁華街である亀津には、「サウナ亀津」というおそらく日本最南端であろう離島にある店名サウナがあります。店名サウナというのは、店名にサウナが入っている、お風呂ではなくまさにサウナを売りにしているお店のことですね。離島でサウナに入れるのはとても珍しいのでぜひ一度体験してみてください。昔ながらのいいサウナです。
海で何もしない
徳之島にはぼんやりと本でも読むのにぴったりなビーチがたくさんあります。日傘片手に海で何もしないのもひとり旅の醍醐味かもしれません。もちろん、ダイビングスポットで有名でもあるので、ダイビングやシュノーケリングをしても楽しいです。
戦艦大和や西郷隆盛などの歴史を巡る
徳之島には「犬田布岬」という、第二次世界大戦で沈没した戦艦大和の慰霊碑があります。風が吹きすさぶ崖の上にあるのですが、崖の上からはウミガメを見ることができました。
犬田布岬はラッパーの輪入道という方の「徳之島」という歌に出てくるので、徳之島に行く前にぜひ一度聞いてみてください。
また、徳之島は実は西郷隆盛が流刑にされた土地なんです。西郷が滞在した建物のあと地である「西郷南洲先生謫居之跡」や「西郷南洲顕彰碑」という石碑も建てられています。
闘牛を見に行く
徳之島は闘牛で有名な島です。町のいろんな場所で闘牛のポスターを見かけることがあります。闘牛の大会は1月と5月と10月の年3回開催され、徳之島なくさみ館で観戦をすることができるそうです。
【位置】鹿児島市の南南西約468km
【面積】247.76km2
【アクセス】鹿児島空港から飛行機で約1時間 / 鹿児島港からフェリーで約15時間20分
【観光手段】車やバス
5.硫黄島
硫黄島で見れる七色の海岸線は海底火山「鬼界カルデラ」の恵み
鹿児島県三島村(硫黄島・黒島・竹島の3つの有人島からできているから三島村)の硫黄島には、白煙が噴く硫黄岳という活火山があります。さらに、硫黄島自体が海底火山の一つでもあるんです。湧出する様々な温泉と大気や海水が混ざりあうことで、褐色や乳白色など、様々な色に染まった海岸線を見ることができます。
硫黄島は、7300年前に噴火して縄文文化を壊滅させたというあの海底火山「鬼界カルデラ」の中央火口丘なんだそう!
硫黄島での女ひとり旅の過ごし方は?
海岸に湧出した温泉は絶景!秘境の露天風呂「東温泉」に浸かる
硫黄島といったら、この東温泉を目当てにこの島を訪れる人も多いそう。港から徒歩で約50分ほどでアクセスすることができ、なんと無料で入浴できます!
大海原を眺めながら火山島で温泉に入れるなんて、めちゃめちゃ行きたいいい。
ちなみに泉質は硫黄ミョウバン泉で、皮膚病などによいそうです。
平家城跡から活火山の硫黄岳を眺める
硫黄島はかつて鉱物資源である硫黄の採掘で栄えた島。硫黄の採掘は現在行われていないのですが、硫黄岳の岩肌からは今ももくもくと噴煙が立ち上っているのを見ることができます。
で、この硫黄岳がよく見れるスポットが平家の城展望台(平家城跡)なんです。硫黄島には、壇ノ浦の戦いで入水して亡くなったとされている安徳天皇が実は生き延びていて、この島で余生を過ごしたという伝説があるそうです。平家の人たちもこの山を見ていたのかなとか思いながらぼんやり眺めてみたいです。
【位置】鹿児島市から南へ約100km
【面積】11.65km2
【アクセス】鹿児島港からフェリーで約3時間35分
【観光手段】徒歩でも可能
最後に
ここまで、5つの個性豊かな鹿児島の離島をご紹介してきましたが、ひとり旅に出たくなってきましたか?
「離島で女ひとり旅」と一口にいっても、みなさんそれぞれ目的があると思います。
- 大自然の中アクティビティを楽しみたいなら、奄美大島や屋久島
- 観光というよりも暮らすように旅をしたいなら、徳之島
- 温泉にも入ってみたいなら、硫黄島
というように、自分のやりたいことにあった離島にいけると楽しいですね。最後までお読みいただき、ありがとうございました!