ホーチミンへ女一人旅に行く前に読みたい本・旅行記6選!ガイドブックにないベトナム・サイゴンを知ろう
ホーチミン(サイゴン)といったら、首都・ハノイと並ぶベトナムの大都市です!経済的にはハノイよりもむしろホーチミンの方が強いとまでも言われています。
東南アジアのベトナムは、ベトジェットエアというLCCも飛んでおり、初めての女ひとり旅にはもってこいの場所かもしれません。
初めてホーチミンに行く前に、ガイドブックは読んだ方がいいのかな?ガイドブック以外にも読んでおくといい本とかあるの?
一般的なガイドブックもいいけれど、ホーチミンの旅行記や歴史・食などに特化した本を読むのもおすすめだよ!
なぜ今回この記事を書いたかというと、実はコロナ後初の海外旅行としてベトナムのホーチミンに行くことになったからなのです!なんと3年ぶりの海外なのです!!
いつもはそんなに下調べを入念にしない方なのですが、わくわくしすぎてホーチミンに関する本を買ったり借りたりして読み漁っています。
ガイドブックだけでは知れない情報も多々あり、行く前に読んでおくとホーチミンの旅がさらに面白いものになるだろうなあと思い、読んでよかった本を紹介していきたいと思ったわけでした。
それでは、ホーチミンに行く前に読んでよかった本を6冊、紹介していきます!
『観光コースでないサイゴン(ホーチミン)』野島和男
- ホーチミン(サイゴン)の歴史(特に現代史)を知りたい!
- 地図や写真を交えて今と昔のホーチミン(サイゴン)を知りたい!
- ベトナム戦争のことを知りたい!
この本は名前の通り、サイゴン(ホーチミン)の歴史・文化・人々など、観光地とは異なる側面を紹介してくれているのですが、観光名所が一切でてこないというわけではありません。
むしろ、サイゴン聖母教会やマジェスティックホテル、サイゴン市庁舎など、いわゆる観光地が写真や地図で紹介されているので、一般的なガイドブックを読まなくてもこの本だけでサイゴンの街を隅から隅まで知ることができると思います!
著者の野島和男さんはベトナム人の女性と結婚してホーチミン市に移住された方なのですが、個人的には野島さんの義兄にあたる方のベトナム戦争の経験を聞き取った実話がとても印象に残っています。
ホーチミンだけでなく、ホーチミンから日帰りで行ける距離のブンタウ(海水浴ができる)・コンソン島(かつては刑務所の島だった)や電車の乗り方なども知れて、ホーチミンに行くならまずは読んでほしいおすすめの一冊◎
『観光コースでないサイゴン(ホーチミン)』の口コミ
今年もベトナム旅行に行くので事前課題図書として、本屋で目についた野島和男『観光コースでないサイゴン(ホーチミン)』を購入。面白く一晩で読み終えてしまった。 pic.twitter.com/6GRw0pYHgH
— すん@632 (@sun_chat) August 15, 2019
*【#推薦】「観光コースでないサイゴン」(野島和男/ポーチミン社会人文大学講師)
— Hiroshi Matsuura (@HiroshiMatsuur2) April 19, 2023
… 2017年7月26日に高文研から刊行。
【内容紹介】… pic.twitter.com/90X2QktCPj
『ベトナム行ったらこれ食べよう!』トミザワユキ・西澤智子
- ホーチミンのごはんがおいしいお店を知りたい!
- ホーチミンで何を食べたらいいか知りたい!
- ホーチミンとハノイの食の違いを知りたい!
15年間ベトナムに住んでいたことがあるベトナム料理研究家のトミザワユキさんと、ベトナムの食や人々を取り続けているカメラマンの西澤智子さんによる共著です。
ベトナムのベトナムの二大都市、ハノイとホーチミン市の料理が、なんと52品以上!!地元っ子や旅のリピーターから聞いた情報をもとに紹介されています。
とにかくおいしそうなご飯の写真がたくさんで、実際のお店や価格も紹介されているので、ホーチミンに行ったら食べたいもの・行きたいお店のリストがどんどん膨らんでいきます。わくわく。
料理の紹介だけでなく、
- ベトナムの食文化
- ベトナムの食事マナー
- ベトナム料理店の探し方
- ベトナム料理の作り方
なども紹介されていますよ!これで現地の食堂に行っても困らないかもですね。
ハノイの料理は素朴な味付けで、ホーチミンの料理は甘味が強く、全体的に強い味付けなんだって。私はホーチミンの料理の見た目にとても食欲をそそられた~!
『ベトナム行ったらこれ食べよう!』の口コミ
2020年の夢に、ベトナム食旅行追加!!!
— いも🍠 (@moimoi2111) January 21, 2020
ベトナム行ったらこれ食べよう!って本がもう今すぐ海航りたくなるくらい美味しそうに感じた🚢
前はフォーとか春巻きとか分かるのしか食べなかったから次はもっと挑戦したい!国境越えたら多分カロリー死ぬからどろどろに甘いベトナムコーヒーも飲みまくりたい
ベトナム行ったらこれ食べよう!
— Mina (@mina_bookworm) May 18, 2022
トミザワユキさん
西澤智子さん
ちょうどベトナムの技能実習生の経費精算書類仕訳している時期だったので、気になって借りてきました。
ベトナム料理ってパクチーのイメージが強すぎて敬遠していたんですけども、、見ていると食べたくなってしまう pic.twitter.com/7Vq7nHume0
『ハノイ発夜行バス、南下してホーチミン―ベトナム1800キロ縦断旅』吉田友和
- ホーチミン以外にもベトナム全土のことを知りたい!
- ベトナム縦断に興味がある!
- ホーチミンひとり旅の旅行記を読みたい!
『世界一周デート』や『週末5万円からの東南アジア』などの旅行記を出版されている吉田友和さんが、2013年にベトナムのハノイからホーチミンまで、夜行バスで縦断旅行をしたエッセイです。
縦断旅行なのでホーチミンは最後の最後に出てくるくらいなのですが、ハノイ、フエ、ホイアン、ニャチャン、ダラット、ホーチミンと、ベトナムのいろんな都市の顔が見れます。
観光地について細かく書かれているというよりは、それぞれの土地で起こった旅先ならではの、ベトナムならではのトラブルがこの本の見どころかもしれないです。すごく一人旅に行きたくなります。
縦断するなら絶対に南に向かって縦断したい!!あったかい方を目指したい!!
ちなみにこの本はテレビ東京でドラマ化もされたみたいです。
『ハノイ発夜行バス、南下してホーチミン―ベトナム1800キロ縦断旅』の口コミ
吉田友和『ハノイ発夜行バス、南下してホーチミン:ベトナム1800キロ縦断旅』読了。「世界で一番、縦断したくなる国」というのは、分かる(笑)
— FUKUBAYASHI Yasuhiro (@yashimaru) February 11, 2018
テレ東『ハノイ発夜行バス、南下してホーチミン~ベトナム1800キロ縦断旅』を観た。日曜の昼下がりにビールを飲みながら見るには最高の番組だった。昨年社員旅行で初めてホーチミンを訪れ、ベタ惚れした国。やっぱり旅っていいな。こういう番組を見ると、沢木耕太郎の深夜特急を読み返したくなる。
— hakase (@hakase1119) February 26, 2017
『一号線を北上せよ』沢木耕太郎
- 沢木耕太郎の旅行記が好き!
- ホーチミンひとり旅の旅行記を読みたい!
- ホテルマジェスティックサイゴンに泊まる!
言わずと知れた旅行記のプロ、沢木耕太郎が『ホテルマジェスティックサイゴン』を起点にホーチミンやメコンデルタを旅したエッセイです。
単行本にはホーチミンを旅した旅行記『メコンの光』以外にも、ベトナムを北上した『ヴェトナム縦断』なども収録されています。
沢木耕太郎は旅をする中でツアーを使ったことが一度もなかったようなのですが、『メコンの光』では、初めてバスツアーに参加する様子が描かれています。まだスマホもない時代の旅行記を読むのは、とても興味深いです。
このメコンデルタをめぐるバスツアーはホーチミンから出ているようなので、私も時間があれば参加したいなあと思いました。弾丸週末旅だと難しそうですが…。
ベトナムを北上する旅行記は『ヴェトナム街道編』として単行本もでてるみたいです。
『メコンの光』で沢木耕太郎が宿泊したのが、ベトナム戦争中にジャーナリストたちのたまり場になっていたというホーチミンの五つ星ホテル『ホテルマジェスティックサイゴン』なのです。
歴史を感じるね~
このホテルはサイゴン川のすぐ近くに面していて、屋上から見える景色が最高らしいのですが、沢木耕太郎が旅行記でやっていたのが、ホテルのルーフトップバーで『ミス・サイゴン』というカクテルを飲むこと。
ぜひこれは私もやってみたいな~と思っていたら、すでにやっている人がいました。この景色、素敵すぎる。
ホーチミンで沢木耕太郎ごっこしたときの写真(マジェスティックホテルでミス・サイゴン🍸 pic.twitter.com/jfaxyH17II
— Hirotaka (@tabi_gari) January 24, 2019
私もホテルマジェスティックサイゴンに泊まることになったので、沢木耕太郎ごっこやってみたいです。
ちなみにお値段は2023年の5月時点で、1部屋1泊朝食付きで、約1万7千円でした!5つ星ホテルでこの値段はかなり安い気がします。プールもついてるみたいです。わくわく。
『一号線を北上せよ』の口コミ
沢木耕太郎の『一号線を北上せよ』実におもしろい。
— ナカザワマサミ (@nakaTHEwa) February 25, 2021
ホーチミンのマジェスティック泊まってみたい#本 #読書 #旅 pic.twitter.com/5thORM0Oj1
沢木耕太郎氏のベトナム バス旅行記『一号線を北上せよ』を読んでいます。
— Hiro (@hr_backpacker48) August 21, 2020
旅の前に読みイメージを膨らませ、旅の後にもう一度読んで思い出を巡るような体験をしています。
右の写真はホーチミンでのお気に入りの一枚。
トラックの荷台で昼寝するおじさんと鶏。(2017年11月) pic.twitter.com/mNCLoek3p8
『ベトナム戦記』開高健
- ベトナム戦争のことが知りたい!
- ノンフィクションの本が好き!
- ホテルマジェスティックサイゴンに泊まる!
この本は作家でジャーナリストの開高健が、1964年から1965年にかけてベトナムを訪れ、カメラマンの秋元啓一と共に、現地で取材した100日間の記録をまとめたルポルタージュです。
多くの写真と共に、実際に従軍記者として戦場に入り込んでいく様子が描かれており、ベトナム戦争のことを知るなら、まずこの本だと思います。
ちなみに開高健がこの時の取材中に宿泊していたのが例の『ホテルマジェスティックサイゴン』だそうで、今もホテルマジェスティックサイゴンに行くと、開高健が宿泊した部屋に案内される可能性もあるようです。
『ベトナム戦記』の口コミ
今度、ベトナムにちろっと行ってくる予定。しかし私の中のベトナムの知識は開高健のベトナム戦記で止まっている。(つまりガイドブックはこれのみ)これ見ておいた方がいいよ、土産にオススメなのはこれ、忘れずにこれ食べとけ的な情報あったらぜひ教えてくださいまし。
— aya (@nanakomn) January 22, 2020
『ベトナム戦記』改めて開高健ってむちゃくちゃ面白いなと思う。あと写真がものすごい。
— カワウソ (@8sh0) April 23, 2023
「この国の空気はおそらく酸素と窒素と『死』で構成されているのだ。数字にすぎなくなった『死』で。」 pic.twitter.com/nZvF121P7o
『サイゴンの十字架』開高健
- ベトナム戦争のことが知りたい!
- ベトナム戦争のころのサイゴンのことをもっと知りたい!
- ノンフィクションの本が好き!
『サイゴンの十字架』は開高健が1968年と1973年にベトナム・サイゴンを訪れた際のルポルタージュで、『ベトナム戦記』の続編とも言えるかもしれません。
1968年の1月、一斉攻撃を受けて様相が一変したサイゴンの街で目の当たりにした戦争の現実が描かれており、戦時中のサイゴンの街の様子も知ることができます。
『サイゴンの十字架』の口コミ
ベトナム旅行から帰国して「プラトーン」を観た。ベトナム戦争のリアリズムという点ではまず挙げられるべき映画だろう。そうして開高健『ベトナム戦記』を読み終え、次いで『サイゴンの十字架』に取り掛かっている。旅は観光だったが、心はベトナム戦争に向かって行くのを如何ともしがたい。
— スローボート (@nmh470530) October 13, 2016
ノンフィクションはあくまで「ノン」フィクションだと喝破したのは田村隆一だが、開高健のノンフィクション「サイゴンの十字架」は小説として読んでも最上級の作品だ。小説もノンフィクションも書ける人に今日出会った。
— 石井昂 (@blackfox711) October 20, 2010
最後に いざお気に入りの1冊と共にホーチミンへ!
みなさん、ホーチミンに行く前に読んでみたい本は見つかったでしょうか?
私は旅行に行く前にひとつの都市について、いまだかつてこんなに本を読んだことがなかったのですが、本を読むとなかなか旅行熱が高まりますね。
特にサイゴンのような歴史ある都市だとさらに本を読むと現地に行った時のおもしろさが増すんだろうなと思いました。
それでは皆さん、よいベトナムの旅を!私も今から楽しみです。
最後までお読みいただきありがとうございました!