徳之島へのフェリーの料金や所要時間は?女一人旅で1泊2日実際に乗船してみた
徳之島は鹿児島県の離島ですが、あの奄美大島よりも沖縄県に近い場所にあるため、南国ならではの青い海を見ることができる自然豊かな島です。
そんな徳之島は鹿児島から飛行機で行くこともできるのですが、せっかくならフェリーに乗っていってみたいと思う方も多いかもしれないです。でも、いざ行くとなると、
- 女ひとり旅でフェリーに泊まるのは危険かな?
- 徳之島行きのフェリーはどんな船室があるの?
- フェリーではどんな過ごし方ができるのかな?
といった疑問もでてきますよね。かくいう私もそのひとりでした。この記事では、2021年に女ひとりでフェリーを使って徳之島に行ってみた経験から、フェリーの予約方法や実際に乗ってみた様子などをご紹介していきたいと思います。
徳之島に女一人旅で行くならフェリーがおすすめ
フェリーで船旅をしてみたいという憧れはありませんか?私はタイタニックという映画を見て以来、いつかフェリーで旅をしてみたいという思いがずっとありました。
でも、船旅ってハードルが高い気がするなあ…(2年前の私)。
そこで、徳之島です。徳之島へのフェリーの船旅は1泊2日(鹿児島発の場合)でいけるため、初めての船旅にはもってこいなんです!
徳之島へのアクセス方法と所要時間・料金
東京から徳之島へ行くためには、以下の4つのアクセス方法があります。
- 鹿児島市からフェリーで徳之島へ
- 鹿児島市から飛行機(JAL)で徳之島へ
- 奄美大島からフェリーで徳之島へ
- 沖縄(那覇)からフェリーで徳之島へ
離島巡りを楽しみたい場合は、徳之島のあとにフェリーで屋久島へ行くというパターンも考えられるね。
それでは、それぞれの所要時間と料金をご紹介していきます!
鹿児島市からフェリーで徳之島へ行く場合
鹿児島市からフェリーで徳之島へ行く場合、以下の2つのルートがあり、マルエーフェリーという会社が運行しています。
- 鹿児島新港―名瀬港(奄美大島)―亀徳港(徳之島)
- 鹿児島本港北埠頭―喜界港(喜界島)―名瀬港(奄美大島)―古仁屋港(奄美大島)―平土野港(徳之島)
鹿児島市から徳之島・亀徳港に行く場合の所要時間・料金
こちらのルートは「フェリーあけぼの」や「フェリー波之上」という8,000トン級の船に乗ることができます。
また、寄港する港も少なく、亀徳港という徳之島イチの繁華街である亀津の港に降りることができるため、一般的なルートです。私もフェリーあけぼのに乗りました!
- 所要時間・・・約15時間10分
- 料金・・・1万1,420円(2等)、2万2,840円(1等)、2万8,550円(特等)
鹿児島市から徳之島・平土野港に行く場合
こちらのルートは「フェリーきかい」や「フェリーあまみ」といった2,000〜3,000トン級の船に乗ることになります。寄港地も多いため、時間がかかります。
- 所要時間・・・約18時間30分
- 料金・・・1万1,420円(2等)、2万2,840円(1等)
鹿児島市から飛行機(JAL)で徳之島に行く場合
- 所要時間・・・約1時間~1時間30分
- 料金・・・約1万1千円~約3万円
「JALのジャンボジェット機のエコノミーにもたれて~」って、輪入道というラッパーが『徳之島』という歌の中で歌っているよ。この曲を聴きながら徳之島行きの飛行機に乗るとテンションあがる!
沖縄(那覇)からフェリーで徳之島に行く場合
沖縄から徳之島に行くフェリーは「クイーンコーラルプラス」と「クイーンコーラルクロス」の2つで、マリックスラインという会社が運営しています。
ルートは、那覇港(沖縄)―本部港(沖縄)―与論港(与論島)―和泊港(沖永良部島)―亀徳港(徳之島)となります。
- 所要時間・・・約9時間30分
- 料金・・・6,810円(2等)、1万3,620円(1等)、1万7,030円(特等)
東京からだったら、鹿児島よりむしろ沖縄から行った方が徳之島に早く・安く着くんだね!
奄美大島からフェリーで徳之島に行く場合
奄美大島も東京から直行便が出ており、安い時だと片道約4,000円から行くことができるんです。東京から徳之島を目指す場合は、フェリーと合わせると片道1万円以内で行ける奄美大島経由のルートが最安値になりそうです。
- 所要時間・・・約3時間20分
- 料金・・・3,040円(2等)、6,080円(1等)、7,600円(特等)
徳之島からフェリーで屋久島に行く場合
屋久島からフェリーで徳之島に寄港する便は、2023年4月現在、残念ながらありません。しかし、徳之島から屋久島には「フェリー波之上」や「フェリーあけぼの」で行くことができます!
- 所要時間・・・約11時間20分
- 料金・・・1万1,240円(2等)、2万2,480円(1等)、2万8,100円(特等)
【鹿児島港から徳之島】1泊2日女一人で船旅の体験談|フェリーあけぼの
徳之島へのフェリーの予約方法
鹿児島から徳之島のフェリーは4種類ありますが、私は『フェリーあけぼの』に乗りました。フェリーあけぼのの予約方法は次の3つです。
- 電話予約(099-226-4141)
- Web予約(WILLER TRAVEL)
- Web予約(skyticket)
私は電話で予約を行いました。電話予約の場合、乗船日の1カ月前の同日午前8:30から予約開始で、下り便は乗船の1日前、上り便は乗船の2日前までの、それぞれ17時まで予約することができます。
予約なしでも空きがあれば乗船可能なようですが、繫忙期は予約がいっぱいで乗船できない可能性もあるため、できるだけ予約をしていくと安心です◎
徳之島へのフェリーの船室の等級は?
フェリーあけぼの船室には4つの等級があります。
特等
特等室は2名部屋の個室となっています。ツインベッド、TV、洗面だけでなく、バスやトイレまでついています。4室しかないため、特等室に泊まりたい場合は早めの予約が必須です。
1等
1等室は最大4名まで宿泊できる個室となっています。二段ベッドが2台に、TVと洗面がついています。家族や友人など、大人数で行く場合はいいかもしれませんが、ひとり旅の場合はスペースをもてあましそうです。
思い切って一人で特等室に泊まる方がよさそうかも。
2等(寝台B)
2等室(寝台B)は、8名部屋となっています。知らない人と同じ部屋となってしまいますが、2等室と比べると比較的プライバシーが守られている気がします。また、女性専用部屋もあります。
タイタニックのジャックが泊まっていた部屋みたい!
私は寝台Bに泊まりましたが、カーテンで仕切られているのでひとりの空間を確保することができ、快適な船旅を送ることができました。(船酔いはすごかったけど)。
2等
2等室は個々のロッカー付きの和室になっていますが、ほぼ雑魚寝状態で寝ることになります。料金の安さが魅力ですが、プライベート空間はほとんどありません。鹿児島から徳之島までは約15時間かかるため、ひとりの空間を確保したい人は寝台Bの方がおすすめです。
徳之島へのフェリー船内の様子
レストラン
カレーライスや定食、麺類などけっこう色々な種類の食べ物を食べることができます!学食のように自分で取りに行くスタイルなのですが、船内がけっこう揺れるので、自分の机まで食べ物を安全に運ぶのが大変だった思い出があります。
夜は乗客たちがオリオンビールや焼酎を片手に盛り上がっていました。
レストランは開いている時間が限られているので、船内放送などを聞いて食事のチャンスを逃さないようにしましょう。
夕/18:00~19:00 (翌日)朝/6:30~7:30、昼/12:00~13:00
売店
売店にはパンやおにぎり、おつまみやお酒などが売っていました。乗船中ずっと開いているわけではないので注意です。
18:00~21:00 (翌日)各港の入港30分前、各港の出港30分後
パブリックスペース
共用スペースには自動販売機やテレビや机・椅子などがあり、海を眺めたりテレビを見たりのんびりすることができます。
シャワールーム(女性用)
シャワールームもありますが、使いませんでした。船の上で水は貴重なはずなのにシャワーがあるのはすごい!
徳之島へのフェリーでの過ごし方
食堂でご飯をたべる
私がフェリー旅で一番楽しみにしていたのはやっぱりフェリー飯&酒盛り!旅が始まったぞという気持ちになる。
テレビをみんなで見る
沖に出ると電波が通じない時もありやることがないので、テレビで東京オリンピックを観戦していました。見知らぬ人とテレビを囲むのは不思議な、でもなつかしいような時間・・・!
甲板に出て海を眺める
甲板にでることができます!フェリーあけぼのは夕方に出発するため、海の上からきれいな鹿児島の夕焼けを見ることができます。
寝る
船が揺れすぎて船酔いで寝ざるを得なかったという方があっているかもしれないです。乗り物酔いをしたことがなかった私ですが、船酔いをなめてました。台風で海が荒れていたというのもあいまって、途中からは寝るしか辛さから逃れる方法がなかったです(笑)。
徳之島へのフェリーに持っていってよかった物
南京錠とワイヤーロープ
知らない人と同室で過ごすため、スーツケースをワイヤーロープと南京錠で守っていました。このおかげで一人でも安心して船内を散策できました。
ウエストポーチ(腹巻きポーチ)
2等室の場合は、寝るときも盗難に気を付ける必要があります。そんな時に、腹巻きポーチ!クレジットカードや現金など、絶対に無くしたくないものはここにいれて、常に身に着けていました。
徳之島へのフェリーに持っていけばよかった物
酔い止め
持っていけばよかったものナンバーワンはぶっちぎりで酔い止めです。あんなに大きな船なのに、信じられないくらい揺れます。乗り物酔いをしたことがない人も、念のため持っていくことをおすすめします。
徳之島へフェリーで女一人旅する際の注意点
悪天候の場合は欠航・条件付き運航になる
台風などで悪天候の場合は欠航や「条件付き運航」になる場合があります。条件付き運航になると、目的地の港に接岸できない場合、船から降りることができずに次の島まで行かなければならなくなります。
目的地以外の島で下船した場合の宿泊代・交通費・食費などは全て自己負担になるため、条件付き運航の便に乗る際は時間やお金に余裕を持ちましょう。
飲みすぎない(自戒)
船旅にわくわくしてつい飲みすぎてしまうのですが、(いや、飲みすぎない人がほとんどだと思うのですが私は飲みすぎてしまうので…)、飲みすぎないようにしたいところです。
女性ひとり旅だから警戒をして、ということもあるのですが、お酒に酔った上に船酔いになったらそれこそ最悪です。晩酌もほどほどにベッドに行くのがいいかもしれないです。
最後に
ここまで、徳之島へのフェリーの料金や予約方法、フェリーあけぼのの船内などについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
私はフェリーあけぼのに乗船した瞬間のワクワクが忘れられません。決して豪華客船の船旅ではないのですが、ここは本当に船の中なの!?と思うほどの船内設備や、船の上から見た夕日…。女ひとり旅で迷っている方には、ぜひ行ってみてほしいです!(もちろん、下船先の徳之島もとても素晴らしい離島でしたよ)。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。